関大が72年以来、54年ぶりの日本一に輝いた。前回は、元阪急ブレーブス投手で、現在同大学のアドバイザリースタッフを務める山口高志氏(76)がエースとして奮闘。「まな弟子」たちがレジェンドに並ぶ栄光をつかんだ。

米沢友翔投手(4年=金沢)が先発し、5回2安打3奪三振無失点。14日の準決勝(国学院大)ではコンディション不良の中、5回1失点の好投で勝利に貢献したエースが、この大一番でも好投を披露した。

6回からは、13日に続き百合沢飛投手(3年=開星)が登板。8回こそ1点を失うも、150キロを超える直球を武器に要所を締める投球で次世代エースとして期待に応えた。

打線は4回に1死一、二塁とすると、ベンチから「楽しんでいけー!」と声が飛ぶ中、打席に入ったのは主将・森内大奈内野手(4年=福井工大福井)。3球目を左前にはじき返すと、二塁走者は一気に本塁へ生還。森内は一塁上で拳を突き上げて喜んだ。

さらに5回には、13日の準決勝(国学院大)で自身初のサヨナラ打を放った山本峻輔外野手(3年=延岡学園)が直球を捉え、右中間のスタンドに運ぶソロ本塁打で大きな追加点をもたらした。

山口氏はネット裏でこの試合を見届けた。試合前には、自身が決勝で投げたときの心境を「やっぱり負けたくなかった。今まで以上に東京へのライバル心は強かった。東京には負けたくないっていう思いは今より強かった」と語っていた因縁の東西対決。指導者として迎えたこの一戦も制した。

◆関大・百合沢飛投手(3回1失点の好リリーフ)「『6回から行くよ』と言われていたので、心も体もしっかり準備できた結果が良い投球につながったと思います」

◆関大・米沢友翔(よねざわ・ゆうと)2004年(平16)6月1日生まれ、石川県珠洲市出身。小2から宝立サマンズで野球を始めた。外野手だったが、緑丘中の軟式野球部で本格的に投手転向。金沢で1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。3年夏は県ベスト16で敗退。最速149キロ。左投げ左打ち。180センチ、S80キロ。

◆関西大学野球部 1915年(大4)創部。31年から関西6大学リーグに参戦。後に阪神で活躍する西村幸生を擁し32年から4季連続V。56年は村山実と上田利治のバッテリーが中心となり、全日本大学野球選手権で優勝。69~72年に山口高志がリーグ記録の46勝をマーク。72年の大学野球選手権では2度目の優勝を飾り、山口がMVPに選出された。これまでリーグ優勝は通算41度あり、00年以降は春季リーグV1度、秋季リーグV7度。近年の関大出身NPB選手はオリックス岡本晃、阪神岩田稔、中日金丸夢斗、広島森翔平、オリックス野口智哉、ロッテ高野脩汰ら。

【大学選手権】慶大-関大 54年ぶりV目指す関大が1点リードで最終回へ/決勝戦速報中