6月無敗でフィニッシュだ。日本ハム北山亘基投手(27)が自身7連勝を懸けて、30日オリックス戦(エスコンフィールド)の先発マウンドに上がる。今季オリックス戦は4月25日、5月3日、同10日と3週連続で登板。初戦こそ黒星も、その後は17イニング連続無失点中と抑え込んでいる。29日、本拠地で最終調整を終え「簡単にはいかないと思うんですけど、なんで良かったのかを振り返って、それを生かしたい」と、意気込んだ。
今月16日まで行われた交流戦では3勝、防御率0・44と投手2部門で12球団トップに立った。リーグ戦再開後の前回登板も、ロッテ相手に完封勝ち。それでも「あまり浮足立つ感覚はない。次に向かって毎回ちゃんと切り替えられている」という。好調の要因は、冷静と情熱を行き来する気持ちの制御にある。「今までは心を抑えて淡々と投げることで制御していた感じなんですけど、今年は特に心を動かしながら冷静にもなれている」。初出場したWBCの経験が生きている。一流選手はマウンド上で気持ちにフタをしない。でも、熱くなりすぎてもいけない。開幕当初は制御不能だった感情のコントロールが、今はちょうどいい具合に出来ている。
サッカーW杯で世間が盛り上がる様子を見て、ようやくWBCで身に付けた日の丸の重みを実感した。「負けずに野球選手として、またみんなに喜んでもらえたらいいなと」。情熱をボールに込めて、心静かに勝負に挑む。【中島宙恵】



