ブラックドアラのデビュー戦は「逆襲の7月」の幕開けとなった。中日球団創設90周年広報アンバサダーを務めるサカナクション山口一郎(45)が考案した新キャラクターが、バンテリンドームナゴヤで初お披露目された。チームは首位巨人を1-0で下し、今季8度目の完封勝利で2連勝。阪神も敗れたため、6月30日に消滅していた自力優勝の可能性も復活した。

試合前イベント「ドラ推し」でベールを脱いだブラックドアラは、ドアラとほぼ同じ背丈ながら、つり目が印象的。ボクサーのような軽快なフットワークや好戦的な動きで場内を沸かせ、自撮り棒で撮影するドアラと一緒に2ショットも撮った。試合後にはお立ち台にも登場し、初日から存在感を放った。

8回無失点で6勝目を挙げた大野雄大投手(37)もお立ち台中に「よろしくお願いしますと伝えました」と歓迎。「いつものドアラと動きがちゃうなと思いました」と笑顔を見せ、「もっと悪い感じでいった方が面白いかなとは思いましたよね」と、新たなキャラクターの今後に期待を寄せた。発案者の山口についても「本当にすごい人ですから。僕らも力をもらっていますから、山口さん、ファンの力にもなれるような試合をしていきたい」と決意を込めた。

試合は0-0の6回2死二塁からサノーが決勝打。サノーもブラックドアラを「かっこいい」と笑顔で歓迎した。借金17と苦しい戦いは続くが、井上監督は7月を迎えるにあたり、ナインへ「月が変わっていい月になるでしょう」と声をかけた。大野も「逆襲の7月になれるように」と前を向く。ブラックドアラのデビューとともに、竜は反撃のスタートを切った。【佐瀬百合子】

▽中日大野(8回無失点で6勝目)「チームが甲子園で頑張っている姿をテレビで見ていた。僕もゲームをつくって、勝利に導けるようにと思っていました」

◆ブラックドアラ 球団創設90周年アンバサダーを務めるサカナクション山口一郎が発案した新キャラクター。約3年前から球団に構想を伝え、今年1月のアンバサダー就任会見でも提案していた。山口は球団の顔として活躍するドアラについて「球団にとって大きいが、こすられすぎている」とライバルの必要性を訴えてきた。“ドアラ一強”の状況に危機感を抱き、ドアラよりも「ドアラの悪い部分やチームの負けが続いた負の部分があふれ出ちゃったみたいな」とダークな一面を持つ存在を構想していた。満を持して今夏、ブラックドアラが誕生した。

◆「ブラックドアラ」のプロフィル

■名前:ブラックドアラ(BLACK DOALA)

■モチーフ:コアラ

■背番号:4991(※ドアラの背番号1994を反対にした数字。ドアラへの対抗意識を背番号でも表現)

■性格:無口、無表情(ドアラ同様、言葉を発しない)行動でドアラへの対抗心を表現する

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