ロッテ角中勝也外野手(39)が今季限りで現役引退することが19日、分かった。数日前に、球団に意思を伝えた。首位打者に2度、最多安打に1度、輝いた希代のバットマンがユニホームを脱ぐ。20日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)のあと、自らの口でファンに報告する。

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角中の言葉で真っ先に思い出されるのは「年間500個アイスを食べる」だ。好きなアイスを聞くと「ロッテ商品以外、言えないでしょう」と笑われた。プロがそんなに食べたら不摂生では、とも思ったが「箱アイスも含めてです」と力説。実際には体のケアのため、バナナの天日干しに蜂蜜を加えたドリンクを愛用したり、高級マッサージ機を購入したり。ケガも少なくなかっただけに、夫人の支えも受けながら、いろいろ続けていた。

天才的なバッティング技術を誇ったが、努力の人。野球は子どもの頃、父親にやらされたからで「好きじゃない。楽しいと思ったことはない」。裏返せば仕事人だった。話す内容が個性的で愛されたが、いつも本音を語っていただけだと思う。主力だった当時、キャリアの青写真を聞いたら「出始めたのが25歳と遅いから。太く短くです」と言っていた。結局、20年もやった。本音とは異なる野球人生を全うした。【15~17年ロッテ担当=古川真弥】

◆角中勝也(かくなか・かつや)1987年(昭62)5月25日生まれ、石川県出身。日本航空二から四国IL高知を経て06年大学・社会人ドラフト7巡目でロッテ入団。07年7月24日ソフトバンク戦でプロ初出場。12、16年に首位打者とベストナイン。12、15、16年球宴出場。16年オフに背番号を61から3へ変更した。13年WBCで日本代表入り。独立リーグ出身として最初の安打、本塁打を放ち、初めてのタイトルも獲得。代表入りを果たした初めての選手にもなるなど、道を切り開いた。180センチ、85キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸6000万円。