124球目の変化球が、高めに浮いた。日本ハム伊藤大海投手(28)は、この日初めて先頭打者に出塁を許した8回、痛恨の1点を失った。

西武平良との投手戦。伊藤は7回1死まで、西武打線を無安打に封じていた。8回先頭の山村に中前打を許すと、代走高松の二盗に味方のエラーも重なって無死三塁の大ピンチ。1死後、滝沢に浮いたフォークボールを中前へ運ばれ、これが決勝点になった。7試合ぶりの白星を逃し、7敗目を喫した右腕は「自分の中でいい感覚はあったけど、やっぱり勝ちきりたい」と悔しがった。

新庄監督は「伊藤君も平良君も素晴らしかった。最後にフォークが落ちなかったですよね。低めに行っていたら空振りか、フライが上がるか、ゴロか。それぐらいでしょ、今日は」。2安打の援護では、エースを救うこともできなかった。

チームは今季10度目の完封負けで、勝率差で西武を下回り3位に後退。前々回先発した7月22日西武戦(ベルーナドーム)から、20イニング連続で援護がない伊藤だが「宿命というか…今後も同じようなマッチアップは続いていくので、これを打破していかないと」と、エースの自覚を口にした。【中島宙恵】