中大が青学大に競り勝ち、22年春以来の勝ち点を挙げた。

2点ビハインドで迎えた4回1死一、三塁から伊藤櫂人内野手(4年=大阪桐蔭)の三塁への適時内野安打で1点。さらに2死一、二塁から、佐藤壱聖内野手(4年=東日本国際大昌平)が右越え3ラン本塁打を放ち逆転に成功。9回にも3点を加えた。投げては下重賢慎投手(1年=健大高崎)が3回途中からの4回1/3を2安打1失点で後ろにつなげ、粘る青学大を振り切った。大学初勝利を挙げた下重は「自分だけの勝利じゃない。みんなでつないで勝ち切れた。チーム全体の勝利です」と、笑みを浮かべた。

2年夏、3年春夏と甲子園出場で、昨夏は高校日本代表にも選ばれ、豊富な経験が生きた。「最初は緊張や力みもあって球が抜けていたんですが、それを徐々に、ストライクゾーンに投げられるように修正できたのが良かったです」。青学大の強力打線にも、強気に投げ込み「全員三振を取るつもりで投げました」と、集中力を欠くことなく、投げきった。

春は開幕カードの2試合で中継ぎ、抑えで登板したが、その後はチャンスをつかめなかった。「自分の実力不足。制球に苦しんだ」。トレーニングで体作りから取り組み制球力をあげ、内角に投げ込む力をつけた。試合からも大学野球を学んだ。春、中盤以降はベンチを外れると、ボールボーイを務め、一番近くから投手を観察し、1球の大切さも学び、チームの戦力として秋を迎え結果を出した。

チームは春は4勝8敗で5位。ギリギリのところで最下位を免れた。清水達也監督(62)は「あの思いをまずは忘れないでやっていこうと3カ月間やってきた。1人じゃなく全員でつないで粘る、としつこく言ってきた。本当にそれが体現できたような試合だったと思います」と振り返る。野手はもちろん、投手も継投で粘る青学大を振り切った。しかし、青学大に勝っても勝ち点1。「まだまだこれから。1戦1戦をしっかりやっていかないといけない」と、手綱を締めた。

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