阪神石井大智投手(29)が同点の延長11回に登板し復帰後初勝利を手にした。
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石井は周囲に励まされてきた。左アキレス腱(けん)断裂は紛れもなく大けがだった。つらい現実のなか、心を救われた手紙がある。
「3月か4月だったと思います」。石井のもとに郵便がきた。差出人は陸上のハードル競技に励む大学生。石井と全く同じけがをしたことが記されており、全国大会に出るために大学の留年を決意したという。「よりしんどい思いをした人もいるんだなって思いましたね」。つらいのは自分だけじゃない。今季中に復帰する思いはより強くなった。
埼玉県坂戸市石井に所在する「大智寺(だいちじ」、通称「石井大智寺」にも、阪神石井大智の早期復帰を願う絵馬が多く飾られた。石井は「大智寺」に足を運んだ友人から絵馬の写真を受け取り、何度も励まされた。「ファンの方々からたくさんのお守りもいただきました。僕は行ったことがないので今度行ってみようと思います」。シーズンオフの楽しみもできた。
野球人生を左右しかねない負傷からよみがえった。グラウンド外ではずっと、穏やかな表情をしている。マウンドで堂々と投げるたびに、今度は周囲に勇気を与えている。【只松憲】



