オリックスが17日、今季2度目のコーチ配置転換を断行した。中日に逆転負けして、岡田彰布監督(54)は阪神時代も含めて監督歴8年目でワーストの借金11。貧打の解消に向けて、1軍の水口栄二打撃コーチ(43)と2軍の大島公一打撃コーチ(45)を入れ替える。5月の投手コーチに続き、打撃コーチにもメスを入れ、決死の巻き返しを図る。

 オリックスが、交流戦終了を契機に、打撃コーチにメスを入れた。試合終了からわずか30分後、村山球団本部長が会見を行った。

 村山本部長

 打撃でいかんせんタイムリーが打てない。気分を変えないといけない。早く手を打たないと。(配置転換を)何回もやりたくないんやけど、まだまだ上を目指せるので。

 1軍チーフ打撃担当の水口コーチが2軍に降格し、2軍の大島コーチが昇格。1軍チーフ打撃は小川コーチが務める。通告を受けた水口コーチは「打撃が上がらないのは打撃コーチの責任。しっかりと受け止めないといけない。しょうがないです。成績が成績なので」と話した。球団は5月22日に投手部門で小林宏コーチを2軍に降格し、星野コーチを昇格させた。これで投打ともに、コーチ人事にメスを入れた。

 チーム打率は、リーグ最下位の2割3分。この日も初回に先制したが、追加点が奪えずに寺原を見殺しにした。岡田監督は「もう一緒。先発も持たんて。(打線は)余計に悪くなっているやろ。最初はもうちょっと打っとったが。交流戦を折り返してからヒットが出てない」と話した。

 村山本部長は、リーグ再開に向けて岡田監督への期待を問われてこう言った。

 村山本部長

 この先は長いのでトップを目指して頑張る。勝ち進めば十分可能性はある。私も岡田監督と連携をとって進めていく。

 1カ月弱で2度目のカンフル剤を投入して、出直しを図る。【益田一弘】<オリックスのコーチ配置転換>

 ◆10年

 6月8日に体調不良のために星野投手コーチが休養することを発表。あわせて小林育成担当コーチが1軍担当に昇格した。

 ◆11年

 8月3日に福間投手チーフコーチを2軍に降格し、赤堀育成担当コーチが1軍昇格。同26日には正田打撃コーチが打撃不振の責任をとって解任。球団本部付に異動となった。後任として小川2軍打撃コーチが昇格。