ボクシングのトリプル世界戦は20日、東京・両国国技館で開催される。メインで組まれたWBA世界バンタム級王座決定戦を控える同級1位増田陸(28=帝拳)、同級2位比嘉大吾(30=志成)が18日、都内で会見。増田は「紫電一閃(いっせん)」カウンターで初挑戦初奪取を狙い、比嘉は同郷の先輩王者・浜田剛史氏(65)が同会場で世界奪取した40年前を再現するKO勝利を目指す。

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比嘉は40年前の“伝説の一戦”の再現を狙う。「リスクをとらないと過去3度と同じ結果に終わる。どんな形でも倒して勝ちにいく。今回は本当に気合が入っている」と、4戦連続となる世界挑戦にKOへの強いこだわりを口にした。

イメージするのは86年7月24日、同じ両国国技館でのWBC世界スーパーライト級タイトルマッチ。不利が予想された挑戦者の浜田剛史が、39勝中37KOの王者アルレドンド(メキシコ)に開始ゴングと同時に襲いかかり、1回KOで王座を奪取したアップセット。

「(比嘉と)同じ沖縄の大先輩、浜田さんが世界タイトルを獲得した試合をそのまま重ねたい」と野木トレーナー。比嘉も「あの試合は何度も映像で見ました。あんな盛り上がる試合がいい」。10勝中9KOを誇る増田をリスク覚悟で打撃戦に巻き込む決意だ。

勝てば18年4月に自身の体重超過でWBC世界フライ級王座を剥奪(はくだつ)されて以来、8年3カ月ぶりの国内最長ブランクでの世界王座復帰になる。「もう1回目のことは忘れているので、取ったらどうなるか楽しみ」と比嘉。引退を撤回して戻ってきた戦場で、懐かしい歓喜の記憶も呼び覚ますつもりだ。【首藤正徳】