プロボクシングのIBF世界ライトフライ級王者のタノンサック・シムシー(26=タイ/グリーンツダ)が9日、大阪市内の契約ジムで公開スパーリングを行った。
26日に静岡・富士市のふじさんめっせ産業交流展示場で行われる「ふじのくにProfessional Boxing 9」のメインイベントで、同級12位のマーク・ビセレス(30=駿河男児)との2度目の防衛戦を控え、練習を公開。同ジム所属の芳崎光祐(24)と3ラウンドのスパーリングを行い、仕上がりの良さを披露した。
25年6月にクリスチャン・アラネタ(フィリピン)を破って王座を獲得し、今年4月にセルジオ・メンドーサ(メキシコ)を2回KOで下して初防衛に成功。今回はタイで3~5分のスパーリングを200ラウンド行って、5日に日本入り。7日からグリーンツダで40ラウンドのスパーリングをこなす予定で、ハードかつ順調に調整を続けている。
ビセレス戦に向けては、前回のメンドーサ戦で課題としたガードが下がる点を修正。「経験豊富な選手、相手は自信満々でくると思うので、1秒でも油断しない」と集中する。その姿勢には本石昌也会長も「1ミリの油断もなく、危機感持って練習できている」と太鼓判を押す。
王座獲得した後も、謙虚な姿勢に変化はない。5人兄弟の次男は、母国で家を建てて家族にプレゼント。今回の試合後には15歳と12歳の妹の学費を面倒見るつもりで、その後も「実家で営む農業のための農機や、自身でのビジネス立ち上げのために資金が必要」と、負けられない理由を口にする。今年5月に出家して、さらに「家族のために」という思いを強めた王者が、盤石の戦いでベルトを守る。【永田淳】

