プロボクシングIBえF世界スーパーバンタム級2位のサム・グッドマン(27=オーストラリア)が、元IBF世界バンタム級王者で同級1位の西田凌佑(30=六島)との同級暫定王座決定戦(27日、トヨタアリーナ東京)を1週間後に控えた21日、都内のジムで練習を公開。4団体統一世界同級王者・井上尚弥(大橋)への挑戦試合を2度キャンセルしたことで借金地獄に陥っていたことを明かし「今は乗り越えた。(井上への挑戦は)実現したいけど、今は西田選手に勝つことに集中している」と語った。

グッドマンは24年5月に東京ドームで行われた井上のルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦を視察。同年12月に井上への挑戦が発表されたが、スパーリング中に左目上をカットして延期に。翌25年1月に井上戦がスライドされたものの、再び左目上をカットしたため挑戦辞退していた。その後、地元紙に「井上戦のファイトマネーを見越してマイホームを購入したため、ローン返済で苦境に陥った」と報じられた。

公開練習前の会見でグッドマンは「確かにその通り。家を買ったお金だけではなく、チームに支払うお金も必要だった。かなり沈み込むことはあった」と事実を認めた上で「それを乗り越えて前向きに進んでいる」と明かした。25年8月に1階級上のWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(英国)に挑戦(判定負け)した試合の報酬などで借金を返済したようだ。

今回の一戦は、西田が今年2月にIBF世界同級挑戦者決定戦でブライアン・バスケス(メキシコ)に負傷判定勝ちして、井上への挑戦権を手にしたが、井上がIBFの防衛戦を予定していないため、IBFが西田とグッドマンによる暫定王座決定戦を指令して実現した。グッドマンは「(西田は)敗れた中谷戦も前に出ようとしたトリッキーなファイター。タフなチャレンジになる。井上戦が2度流れてから山あり谷ありだった。本当に辛かった時期もあったが、ようやくチャンスをもぎ取った。最後に勝つのはオレだ」と勝利を確信していた。【首藤正徳】