プロボクシングWBOアジア・パシフィック・フェザー級王者の武藤涼太(21=松田)が挑戦者の体重超過により変則の初防衛戦に臨む。

3日のDYNAMIC GLOVE on U-NEXT(東京・後楽園ホール)のセミファイナルで同級14位ヴァン・ハイ・グエン(38=ベトナム)の挑戦を受ける。2日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、200グラム少ない56・9キロでクリアした。しかしグエンが300グラム増の57・4キロと体重超過。当日計量実施で防衛戦が行われることが決まった。試合当日午後6時の当日計量は61・7キロが上限となる。

武藤が勝てば初防衛成功、負ければ空位となる。王者初戦で挑戦者の体重超過に見舞われた武藤だが、冷静そのもの。「プロとしてどうなのかと…。だいぶ(計量まで)待たされたので。少し(フェースオフで)圧をかけました。そういうところも冷静にぶつけたいと思う」と笑顔をみせた。

もともとスーパーバンタムを主戦場としていたが、WBOアジア・パシフィック・フェザー級ランキングに入っていたため、今年5月に同級王者でWBO同級1位だった藤田健児(帝拳)に挑戦。7回TKO勝利を収めた。現在は武藤がWBO同級2位となっており「チャンスがあればスーパーバンタムでもフェザーでもどちらも狙っていきたい」と意識している。

そのためにもアジア王者としてグエン戦をクリアすることが必須条件となる。武藤は「試合当日は油断しないように。1番はボクシングを通して勝ちに徹する執念、勝利が欲しいと観て分かるぐらいの熱い試合をしたい。最高のパフォーマンスが出せるかなと思う」と口調を強めていた。【藤中栄二】