ボクシングの元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田順裕(39=グリーンツダ)が19日、大阪市内のジムで会見を開き、現役引退を表明した。4月30日の日本ヘビー級タイトルマッチで王者藤本京太郎に1ー2で判定負けを喫し「引退を決めました」と話した。
石田は近大を経て、00年にプロデビュー。6戦目で東洋太平洋スーパーウエルター級王座を獲得。06年には日本同級王座も獲得。09年にマルコ・アベンダーニョ(ベネズエラ)とのWBA世界スーパーウエルター級暫定王座決定戦に判定勝ちし、世界王者となった。同級王座決定戦に敗れて正規王座獲得はならなかったが、11年4月には米ラスベガスで当時27戦無敗だった強敵ジェームス・カークランド(米国)を1回TKOで下す大番狂わせを演じた。14年から20キロ体重を増やしてヘビー級に転級するなど、日本人では数少ない重量級で記憶に残る活躍を続けてきた。
思い出の一戦には、やはりカークランド戦を挙げ「ラスベガスのMGMでやって、ニューヨーク・タイムズにも載った。誰もやってないことができた」と振り返った。
印象に残る相手には、プロ40戦で唯一のKO負けを喫したミドル級世界最強のゲンナジー・ゴロフキン戦(13年3月)を挙げ「どうしょうもなく強かった。何もできなかった。あいつに勝とうと思って、1回からガンガン出て行ったのは誇りに思う」と語った。
「普通のボクサーではできない経験ができた。第2の人生でもチャレンジしていきたい」。今後は、大阪・寝屋川市内にアマチュアジムを近日中にもオープンする。「スポーツトレーナーの資格も取りたいし、いろんな選手のサポートもしたい」と、次の夢を明かした。

