Aブロックで内藤哲也(33)が、飯伏幸太との激戦を制し、勝ち点8で再び首位に浮上した。この日も人を食ったスーツ、覆面姿で登場し、反則攻撃、レフェリーへの暴行とやりたい放題。ファンの反発をよそに、2度目の優勝へ突き進む。

 フィニッシュは見事だった。飯伏のフェニックススプラッシュをかわし、1度はかわされたドラゴンスープレックスを2度目に決め、間髪を入れずに後方宙返り式DDTでとどめをさした。しかし、その直後に急変。倒れている飯伏を荒々しく蹴りつけ、さらに海野レフェリーにも蹴りを見舞った。

 会場はブーイングの嵐。マイクをとると「トランキーロ、ハポネス。焦んなよ。本隊でもバレットクラブでもない。オレはロス・インゴベルナブレス。ナーイートー」と声を張り上げた。せっかく勝ち点8で首位に躍り出ても、誰からも祝福されない不可解な行動で、内藤はファンを敵に回した。

 試合後のインタビューでは「まあ、別に飯伏に勝ちたくてG1に出てるわけじゃないしね。棚橋、AJに勝ちたくてでてるわけじゃない。あくまで通過点。G1優勝した先にはCMLLのアニベルサリオが待っているんでね」と、人を食ったセリフを吐いた。

 メキシコ遠征から戻り、CMLLの悪の組織ロス・インゴベルナブレス入りして帰国した。そこからの言動は、周囲を当惑させている。それだけでなく、開幕直前の公式インタビューで、ベテランの天山に「あの人はもう終わっている」と暴言を吐き「絶対許さない」と怒りを買っている。なかなかエースになりきれないうっぷんを、内外にまき散らす内藤。それでも、混戦Aブロックの中心にいることだけは間違いない。【桝田朗】