新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)が6日、都内の事務所で、9度目の防衛を終えての会見を行った。

 「ボクが経験した東京ドーム大会の中でも、最高の東京ドーム大会だった。2019年も、もっとお客さんが入って、いい試合をして盛り上げていきたい」と3万4995人の観衆の中で、内藤哲也を破り防衛した東京ドーム大会を振り返った。

 また、9度目の防衛で、現IWGPインターコンチネンタル王者・棚橋弘至の持つ、11度の最多連続防衛記録も見えてきたことに「それに向かってやっているわけじゃないが、ついでにV11を超えてやろうかな。それ以上に、素晴らしい試合をして、プロレスを盛り上げていくことが大事」と話した。

 5日の後楽園大会で、SANADAが次期挑戦者に名乗りを上げたことには「そんな簡単に挑戦できるものじゃない。このベルトはそんなに甘くない。その件についてはずっと考えてきて、オレだけがベルトをかけるのではなく、そっちがIWGPタッグ王座のベルトをかけるというのなら、会社に何と言われようと、やりますよ」と、条件付きのOKを出した。

 会見の後、オカダは所属するユニットCHAOSの新たな仲間として、4日の東京ドーム大会で、IWGPインターコンチネンタル王者棚橋に挑戦したジェイ・ホワイト(25=ニュージーランド)を紹介した。ホワイトは、5日の後楽園大会で、IWGP USヘビー級王者ケニー・オメガ(34=カナダ)から、バレットクラブに加入するよう誘われていた。しかし、ホワイトが次の目標をオメガが持つIWGP USヘビー級王座に定めたことで、オカダが勧誘し、加入が決まった。

 ホワイトは「ケニーが誘ってくれたが、あのクラブはみんなケニーのいいなり。これから自分は、ケニーのベルトを取るために戦っていく。そんな自分にとってCHAOSは理想のユニット。ただ、オカダには安心してほしくない。いずれオレが、オカダのベルトをねらうかもしれないから」と不敵な笑みを浮かべた。これに対しオカダは「ボクは全然ありだと思う。ジェイがCHAOSに入って、ボクの大きさに気づいて、まだまだ挑戦できるレベルじゃないと気づくと思う」と、余裕の表情で受け流した。