IQレスラー桜庭和志(48)の立ち上げたグラップリング(絞め、関節技のみ)ルールのチーム対抗による新格闘技が開催された。

 1回戦(1試合8分一本勝負)では、08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの総合格闘家石井慧(31)擁する柔道ドリームチームと、桜庭、ジョシュ・バーネット(40=米国)らで構成されるHALEOドリームチームが激突。柔道チームは中堅のキム・ヒョンジュ(41=韓国)がHALEOチームの所英男(40)から開始14秒、腕ひしぎ逆十字固めで敗れた。副将ユン・ドンシク(45=韓国)が所を抜いたものの、相手副将マルコス・ソウザ(33=ブラジル)に4分18秒、腕ひしぎ逆十字固めで敗退。大将の石井はソウザと20キロ以上の体重差があるために4分一本勝負に変更された中で、逃げ切られて引き分け。柔道チームが初戦敗退となった。

 相手大将バーネットとの大将対決を熱望していただけに石井は「ジョシュとの対戦が実現できなくて不完全燃焼ですね。ソウザはやりやすいタイプだったので8分なら勝てた。『たら』『れば』はいけないですけど」と悔しがった。所との中堅対決で秒殺されてしまったヒョンジュは「相手の情報がなかった。少し気を抜いてしまった」と反省していた。

 ◆主なルール チーム5人で構成するチーム対抗戦。5人の総重量は430キロ以内(前日計量)とする。試合場は12メートル四方のレスリングマットで、試合時間は8分一本勝負。体重差が20キロ以上ある場合は4分に変更。勝敗は一本、失神、失格(指導3回)で、決着がつかない場合は引き分け。大将同士で決着がつかない場合は指導数が少ないチームが勝利。指導数が同じ場合は全体の指導数が少ないチームの勝利で、それも同じ場合は大将同士の試合で旗判定を行う。