新日本プロレスと全日本プロレスで活躍し、IWGPヘビー級王座、3冠ヘビー級王座両方を外国人として唯一、獲得した米国人レスラーのビッグバン・ベイダーさん(本名・レオン・ホワイト)が、18日午後7時28分(現地時間)、米国で亡くなった。ベイダーさんの公式ツイッターが発表した。63歳だった。公式ツイッターによると、ベイダーさんは1カ月前に重症の肺炎にかかり、懸命に闘病を続け、一時は回復に向かったものの、亡くなったという。

 ベイダーさんはコロラド大でアメリカンフットボールの選手として活躍し、卒業後の1978年(昭53)にNFLロサンゼルス・ラムズに入団も、ケガで引退を余儀なくされた。その後、バーン・ガニアにスカウトされて、85年に米AWAでプロレスデビュー。その後、マサ斉藤にスカウトされ、87年12月にビックバン・ベイダーの名で新日本プロレスのマットに上がり、アントニオ猪木らと名勝負を繰り広げ、89年に第4代IWGPヘビー級王座を獲得した。

 96年にはWWF(現WWE)のマットに上がり、98年には全日本プロレスにも参戦。99年3月に田上明に勝って3冠ヘビー級王座を獲得した。

 11年3月には息子のジェシーさんとタッグを組み、東京・両国国技館で行われた奉納プロレスに参戦し、橋本真也さん(享年40)の長男、橋本大地・大谷晋二郎組と対戦。大地にビッグバン・クラッシュ(ダイビング・ボディープレス)を浴びせて勝利した。

 米国のプロレスニュースサイト「WRESTLING INC」によると、ベイダーさんは近年、心臓病を患っていた。2016年11月には2人の医師から、うっ血性心不全で余命2年と宣告されていたという。公式ツイッターでベイダーさんの死を公表したのは、ジェシーさんだという。