昨年の大みそかの試合でWBA世界ライトフライ級新王者となった京口紘人(25=ワタナベ)が15日、都内のワタナベジムで練習を再開した。

世界戦の後は、地元大阪で家族とゆっくり過ごすなど約2週間完全休養。前日14日に、昨年11月の誕生日祝いと祝勝会を兼ねて、WBAバンタム級王者井上尚弥に焼き肉をおごってもらったが、体重は年末の試合時とほぼ変わらぬ51、2キロ台をキープ。約1時間シャドーやフットワークなどで軽快な動きをみせ、19年をスタートさせた。

以前のミニマム級から一階級上げて2階級制覇に成功した。「ついてるエンジンが上がった感じ」と自覚するように、大みそかの試合では力を増したボディ、アッパーで相手を10回TKOに追い込んだ。今後コンビネーションの質をさらに高めることを課題に挙げ、「全国に知ってもらえるチャンピオンになっていきたい」と防衛を重ねていくつもりだ。

気になるWBC同級王者拳四朗との対戦について、渡辺会長は「1、2回防衛して自信がつき、盛り上がったときにやらせたい」。京口は「今年は年末に大きな勝負をしたい」と拳四朗を含む強敵との試合を見据え、今年の目標を「乾坤一擲(けんこんいってき)」と記した。