ボクシングIBF世界フェザー級4位阿部麗也(25=KG大和)が、異例の日本王座前哨戦に臨む。19日に東京・後楽園ホールで、デビュー4連勝の警察官杉田ダイスケ(30=ワタナベ)と対戦する。5月1日には同級王者源大輝(27=同)に挑戦が決まっている。18日の前日計量では阿部が57・7キロ、杉田が契約体重の57・8キロでクリアした。

阿部はチャンピオンカーニバルで初のタイトルのチャンスを得たが、源が負傷で試合は5月になった。最新試合は昨年9月で間隔が空くため、異例の前哨戦を組んだ。しかも相手は王者と同門。「手の内をさらすことになる。こっちのサービス。試合を見て対策をしてくださいということ」と言い切った。

17年に世界挑戦を3度経験した細野(大橋)に快勝して、世界ランク入りして一躍名を上げた。現在10連勝中と波に乗っている。杉田に対して「アマキャリアもあり、話題性もあり、おいしい」とニヤリ。「リーチもストレートもカウンターも自信ある。自分の距離で何もさせず、ケガなく圧勝して次につなげる」と自信満々だった。

杉田は昨年デビューして年間4試合と精力的に試合をこなした。「世界ランカー相手とやりがいがある。内山さんら世界王者とスパーしたこともあり、萎縮することはない。プロになって持ち味のパンチ力も生かせる」と負けていない。現在は機動隊から派出所勤務になった。「警察官はびびっていたら話にならない。ボクシングの方が安全」とあくまで強気だった。