ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が心強い「タリズマン」の激励を力に変える。23日、横浜アリーナで同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)との初防衛戦に備え、21日に都内で公式会見に臨んだ。

村田のために来日した米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEOから「私がお守り」と期待され、KO勝ちのエールも送られた。WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(BMB)、元3階級制覇王者八重樫東(大橋)も会見に出席した。

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必勝の「タリズマン」が真横にいた。村田は、前日20日に来日したトップランク社のアラムCEOと顔を合わせ、笑顔で着席した。88歳になるアラムCEOから「私が来日することが勝利のお守り」と太鼓判を押されると、村田は「ラッキーパーソンが来てくれたので、心強く思っています。非常にいい練習を積んできた。それをリング上でしっかり見せられるかだと思います」と決意を新たにした。

アラムCEO来日時の世界戦には強い。17年12月のアッサン・エンダム(フランス)戦、今年7月のロブ・ブラント(米国)戦はいずれもKO勝ちを収めた。逆に来日しなかった17年5月のエンダム(フランス)戦はダウンを奪いながらも不可解な判定負けを喫した。アラムCEOは「日本でしっかり彼の試合を見届けようと思った。彼の勝利はもちろん、KO勝利の完全決着してもらうことを期待している」と激励を込めた。

アラムCEOの熱いエールには理由がある。強敵バトラー撃破が前提だが、トップランク社のサポートを受け、来年には4階級制覇王者の現WBAスーパー、WBCフランチャイズ世界同級王者アルバレス(メキシコ)、元3団体統一同級王者の現IBF世界同級王者ゴロフキン(カザフスタン)とのビッグマッチの可能性が高まるためだ。

この日午後、ジムワークを打ち上げた村田は「非常に良い練習を積んできたので、それをリング上で出せるかどうかだけです。結果は神のみぞ知ることなので深く考えず、やってきたことを出そうと思います」と冷静な表情で心を落ち着かせていた。必勝の「タリズマン」の眼前で、KO率8割を誇る24歳のバトラーをクリアし、世界に存在感を示す。【藤中栄二】