32人が出場するシングルトーナメント「ニュージャパン杯」の2回戦4試合が行われ、タイチ(40)が飯伏幸太(38)を下し、8強入りした。

タイチと飯伏のシングル対戦は09年6月のベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア公式戦で飯伏が勝利して以来約11年ぶり。今年2月には、IWGPタッグ王者となった「ゴールデンエース」こと飯伏と棚橋弘至組をタイチとザックセイバー・Jr.が襲撃。タイチらは対戦を要求していたが、決まらないまま新型コロナウイルスの影響で約3カ月半試合中止となっていた。再開後に始まったニュージャパン杯では4人が同じブロックに入り、タイチと棚橋、飯伏とザックが1回戦で対決。勝ったタイチと飯伏が2回戦でぶつかることとなった。

2人はそれぞれ棚橋、ザックをセコンドに連れ登場。開始早々、場外乱闘に発展し、タイチは電源コードの束を飯伏に巻き付け、「殺してやる」と言いながら締めあげた。カウント19で何とかリングに戻った飯伏はラストライドやパイルドライバーで勝利を狙うが、決まらない。セコンドの棚橋、ザックが場外でもみ合う間、タイチはレフェリーの目を盗み、昨年引退した飯塚高史から引き継いだ金属製の武器、アイアン・フィンガー・フロム・ヘルを手に装着。それを飯伏の頭部に突き刺しダメージを与え、そのままブラック・メフィストで、3カウントを奪った。

試合後、タイチは「新日本プロレスよ、文句あるか。結果出してやったぞ。ダメ押しの2勝目だ」と豪語。棚橋、飯伏を倒したことで、文句なしにIWGPタッグに挑戦できると会社に主張した。

2日の準々決勝では、元全日本の同じルーツを持つSANADAと対戦する。