復帰戦タイソン氏「俺は手抜き知らない」オッズ優勢

あのタイソンが、ついにリングに戻ってくる。ボクシング元世界ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏(54)の復帰戦が、23日に主催者から発表された。9月12日に米カリフォルニア州カーソンで、対戦相手は元世界4階級制覇王者のロイ・ジョーンズJr.氏(51)。エキシビションマッチの8回戦で15年ぶりに復帰し、伝説の2人の105歳対決となった。

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「I AM BACK」。タイソン氏はSNSを通じて、リング復帰を表明した。4月から迫力あるミット打ちの動画を再三投稿。キレ、スピード、破壊力あるパンチを繰り出し、チャリティーのエキシビションマッチでの復帰をアピールしていた。

タイソン氏には05年に6回TKO負け以来の試合となる。当時は無名に棄権負けして「もう戦うガッツも勇気もない」と話していた。15年ぶり復帰に「おれはまだやれるからだ。人生はまだ終わっていない。全力でいく。手抜きなんて知らない」と答えている。

ミット打ち動画が投稿されると、すぐに対戦相手に多くの名が上がった。耳かみ事件で連敗した因縁のイベンダー・ホリフィールド氏(57)ら。オーストラリアから2億円オファーも。選んだ相手は同じく最強と言われ、一時代を築いたジョーンズJr.氏だった。

ジョーンズJr.氏は「リングに戻るつもりはなかったが、私を選択した。ノーとは言えない。マイクのために例外を設けることにした」とコメント。ともに合意のサインをする動画をSNSに投稿した。

03年にヘビー級王座を獲得し、4階級制覇を達成した。ミドル級からヘビー級まで王座獲得は106年ぶりで、いまだ2人しかいない。18年に引退したばかりで2年ぶりの試合。伝説にはまだ早いが、スーパースター対決には違いない。

動画投稿アプリを運営するトリラー社が主催する。試合を有料で中継し、米メディアでは放送権料は5000万ドル(約53億円)とも報じられている。タイソン氏はファイトマネー全額を寄付するという。

ヘッドギアはつけす、12オンスのグローブを使用する。新型コロナウイルスのため、リングは屋外に設置される。すでのブックメーカーのオッズも出たが、タイソン氏が優位となっている。