ボクシングの日本フェザー級タイトルマッチ10回戦(13日、東京・後楽園ホール)の前日計量が12日に都内で行われ、2度目の防衛を目指す王者佐川遼(26=三迫)、挑戦者の同級9位竹本雄利(24=クラトキ)ともにリミットの57・1キロで1回でクリアした。

佐川は当初、4月に同級1位の丸田陽七太(23=森岡)と対戦予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で試合が延期となり、対戦相手も変更となった。

オンライン取材に応じた佐川は「対戦相手の変更も早めに分かっていたので、練習も中断することもなく、地道にスタミナ、技術力を上げられた」。竹本については「左でも右でも倒すパンチ力があるし、相手を効かせたときの爆発力、連打もある。普通に強い選手という印象」と警戒しつつ、「相手に何もさせずに、自分のペースで最終的には倒したい」と意気込みを語った。

三迫ジムは、現在、国内最多の現役王者8人が所属と、勢いに乗る。佐川は「プレッシャーはあるが、それをいいモチベーションにもっていけている。練習もできているし、しっかりとつなぎたい」と力を込めた。

18年の全日本新人王の竹本は、日本王座初挑戦。100ラウンド近いスパーリングをこなし、「今まで1番の仕上がり」と手応えを強調。「コンディションが良いので、スピードも出るし、足も動くと思う、自分のボクシングをやれば勝てる」と自信をのぞかせた。

プロボクシングは、7月から興行が再開され、13日は「聖地」後楽園ホールで、再開後初の客入れ興行となる。