キックボクシングのRISE横浜大会(28日、横浜アリーナ)で格闘家デビューするプロ野球元西武投手の相内誠(26)が27日、翌日に迫った試合に向け「しっかりKOで勝ちたい」と意気込んだ。

初めての前日計量(65キロ以下)は64・8キロと1発でパス。ホッとした表情で「プロ野球時代は、体重を増やす方が大変だったので、減量はそれほど苦ではなかった。家の体重計との誤差が不安だったくらい」と明かした。計量後にはさっそく海藻スープや甘いもので栄養補給。「もう3キロくらい戻ったかも。早くおいしいごはんを食べて明日を迎えたい」と笑みを見せた。

昨年11月に西武を戦力外となり、以前から興味のあった格闘家に転向。周囲の反対もあった中、自分の意思を貫いた。ストロングポイントを聞かれ「気持ちの強さ」と答えた。RISE伊藤代表は「話題先行と思われている感じもあるが、ここ1カ月で、かなりいい感じになっている。勝ち負けもあるが、リングで気持ちを見せられるかどうかが今後につながる」と期待する。

転向後わずか4カ月でのデビューに「こんなに早く、しかも素晴らしい舞台で戦える。伊藤代表をはじめ、いろんな人に応援してもらってここまで来られた。試合でしっかり恩返ししたい」。プロ野球時代の仲間からも、たくさんのエールをもらった。「気持ちの強さでは負けない。あとはやるだけ」。鍛え上げた右ストレートで初勝利をつかむ。【松熊洋介】