20年9月に総合格闘技デビューした大相撲の元貴ノ富士のスダリオ剛(24=フリー)が、再起戦を豪快な1発KOで飾った。

120キロ契約のMMAルール5分3回ルールで、横須賀米軍基地に勤務する無敗の現役海兵SAINT(28=Y&K ACADEMY)と対戦。強打を誇る相手に対して、開始から果敢に打ち合いを挑み、1分半すぎに左ストレートを顔面に打ち込み、ロープに後退させると、そのままコーナーに追い込んで、最後は右ボディーブローから返しの左フックを顔面に打ち込んで痛烈なダウンを奪った。顔面からリングに昏倒(こんとう)したSAINTを見て、レフェリーはそのまま試合を止めた。

6月の東京ドーム大会でシビサイ頌真に総合格闘技初黒星を喫し、デビューからの連勝が3でストップしたスダリオ剛は、再起を期して2カ月間、米国武者修行を敢行。サンディエゴで2週間柔術を学び、ラスベガスではUFCやベラトール参戦経験のある強豪相手にスパーリングを積んできた。試合後はリング上から「もっともっと強くなるので応援よろしくお願いします。次も楽しみにしてください」と会場に呼び掛けた。