第24回「WWEの世界」は、日本マットでもおなじみのAJスタイルズ(44)の今を追う。2月19日のエリミネーション・チェンバー大会では久しぶりにWWEヘビー級王座にも挑戦。シングル戦線に復活している。米TNAから新日本プロレスを経て、16年からWWEで活躍してきた44歳のベテランは、少なくとも47歳までは米トップのマットで現役を続けそうだ。
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昨年は身長221センチの巨人オモスとともにタッグ戦線で活躍してきたAJスタイルズだったが、22年に入って再びシングルプレーヤーとして輝きを増してきた。21年4月のレッスルマニア37大会でオモスとロウ・タッグ王座を獲得していたが、昨年末からオモスと仲間割れ。今年1月3日のロウ大会ではオモスとのシングル戦もチョークスラムで倒されたが、これを契機に再び躍動を始めた。
挑発してきたグレソン・ウォーラーと決着をつけるために、若手が多いWWE傘下のNXTにも初参戦。スピードと技のキレは健在でフェノメナル・フォアアームでキッチリ勝利を挙げた。さらにロウ大会で組まれたレイ・ミステリオJr.とのシングル戦でも得意技スタイルズ・クラッシュで下して予選を勝ち抜き、2月のエリミネーション・チェンバー形式WWEヘビー級王座戦(サウジアラビア)にも挑戦者の1人として出場。「フェノメナル(驚異的)」の愛称通り、1人で自由に動く姿は躍動感があり、44歳という年齢を感じさせない。
WWEの公式発表はないものの、今週に入って複数の米専門メディアはAJスタイルズがWWEとの契約を3年間更新したと報じた。一部メディアでは年俸300万ドル(約3億3000万円)超えとも報じられており、AJスタイルズの「価値」が世界中に広く伝わった。3年後の47歳まではWWEでの活躍が見られそうだ。
最近、米メディアのインタビューに応じたAJスタイルズは、4月のレッスルマニア38大会(米ダラス)で人気スターの「R指定の男」エッジ(48)との対戦を希望した。「彼は知識が豊富なスーパースター。彼と一緒にリングに入るチャンスを得たい。彼と対戦する機会は絶対にないと思っていた時期もあったが、今ここにある。我々の時間は限られている。ファンが楽しめるカードになる」と実現を願った。
新日本プロレス時代、オカダ・カズチカ、棚橋弘至らとIWGPヘビー級王座を争い、WWEでは中邑真輔とWWEヘビー級王座を懸けて何度も対戦。WWEでもヘビー級王座を始め、シングル王座を総なめにしてきた。20年のレッスルマニア36大会では引退間近だった「地獄の墓掘人」ジ・アンダーテイカーと墓場マッチで対戦し、生き埋めにされた経験も味わった。日本でも有名なAJスタイルズが再びシングル戦線で暴れれば、さらにWWEマットは面白くなりそうだ。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/連載「WWEの世界」)
◆AJスタイルズ(本名アレン・ジョーンズ)1977年6月2日、米ジョージア州ゲインズビル出身。98年に本格デビューし、02年から米TNA参戦。03年にゼロワンで初来日。05年にはWRESTLE-1、08年に新日本に参戦。13年にTNAを退団し、14年4月から新日本に本格参戦し、ヒールユニット「バレットクラブ」のボスに就任。同5月にオカダ・カズチカを下し、IWGPヘビー級王座を獲得。同7月にはG1出場。15年には棚橋弘至を下し、2度目のIWGPヘビー級王座奪取。16年1月の東京ドーム大会後に新日本を離れ、WWEと契約。同年1月のロイヤルランブル大会でWWEデビュー。WWEヘビー級王座、WWEインターコンチネンタル王座、WWE・US王座、ロウ・タッグ王座を獲得。既婚。180センチ、99キロ。

