第8代ナショナル王者の船木誠勝(53)が、メインイベントで鈴木秀樹(42)の挑戦を退け、2度目の防衛に成功した。
今月13日の横浜大会で1年3カ月ぶりにノアに参戦し、GHCタッグ王座トーナメントを制して同王座を即日戴冠した鈴木と、15年のゼロワン後楽園大会以来約7年ぶりに激突した。ロープを使った派手なプロレスではなく、リストの取り合いや首相撲、グラウンドの攻防など、玄人好みのレスリングに発展。一挙手一投足に観客が固唾(かたず)をのんで見守り、会場は異様な雰囲気に包まれた。
試合が決したのは一瞬だった。先にアキレス腱(けん)固めを仕掛けた鈴木に対し、同じ動きで応答した船木はそのまま一気に絞め上げてタップアウトを奪取。8分14秒の決着だった。
観客に一礼した王者は「7年ぶりですかね。鈴木選手にやりました。今回は完封したような気がするんですけど、どうでしょうか?」と晴れ晴れした表情を浮かべた。昨年4月にコーチとしてWWEと契約し、ハチマンのリングネームでNXTのヒールユニット「ダイヤモンドマイン」の一員としても活動していた鈴木を相手に一本勝ち。「戻ってきた人間には負けられないな、と。日本のプロレスを代表してやりました」と力を込めた。
今年1月に拳王を破って戴冠した赤いベルト。簡単には譲らない。「前回はすごく緊張しましたが、だいぶ慣れてきた。いい感じで続いていきたい」。バックステージでは「皆さんいい感じにしてくれていてとてもやりやすい」とセコンドについた金剛のメンバーに感謝。レジェンドが新たな長期政権を築いていく。

