プロボクシング元3冠(日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック)ヘビー級王者で元K-1同級王者の京太郎(36)が、K-1年間最大の祭典で「同志」とのスーパーファイトに臨む。3月12日のケイズフェスタ6大会(東京・代々木競技場第1体育館)で、08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストの総合格闘家、石井慧(36)とのスーパーヘビー級3分3回(延長1回)を控える。93年4月の無差別級トーナメントで旗揚げてから30年の節目で組まれた日本人重量級の頂上決戦となる。
昨年4月、ケイズフェスタ5大会の無差別級トーナメントに出場して以来、約1年ぶりの再起戦でもある京太郎は「この後の人生も考える中で、いい歳になってきているし、石井選手じゃなけりゃ、試合を断ったかもしれない。なんか寝ている中で、急にたたき起こされたような感覚はありますけど、よくここまで体が戻ったなと思いますし、作れたなと。それは石井選手だから作れたかなと思いますね、気持ち的にも」とモチベーションを上げている。
これまで他選手に対して興味を示してこなかった京太郎だが、対戦カード発表会見での石井のコメントを耳にし、今回の試合に気持ちが入ったという。「(石井が)K-1のリングに来たのも、ボクシングデビューしたのも僕とやるためだと思っているんで、そう考えると、よくここまで来たなと思うし、それだったら迎え撃たなきゃダメかなという気がします」と、石井の気持ちをリングで受け止める覚悟を決めた。
最近の若い選手たちと違い、石井とは同じ年齢で同時代の浮き沈みの激しかった格闘技界を渡ってきたという仲間意識もある。「自分たちの生きざまというか、自分たちの格闘技人生を自分たちの中でいろいろ考えてやってきた選手」との考え方も共通している。立ち技に挑戦してきた石井との対戦は、同門対決にも似た感覚を感じているようだ。
1年半ほど前には、練習をともにしている。京太郎は「不器用だけど、めちゃめちゃ頑張るんですよ。僕がどんだけ打っても前に前に来る気持ちが強いんでね。本当に真面目な選手なんですよ。だから油断はできないと思います」と警戒。過小評価をするつもりはなく、石井の五輪金メダル獲得や総合格闘技での実績、ボクシングに挑んだことに関しても「探究心がすごい」と敬意を抱いている。
ただし京太郎には立ち技の世界で長年ファイトしてきた自負がある。石井に対し「全身全霊でたたきつぶすだけだと思います」と言い放つ。対戦相手に対して初めて「たたきつぶす」という言葉を使った京太郎。石井が相手だからこそ出てきた。同時代の格闘技界で生きてきた同じ年齢の「同志」との重量級ファイトへ、気合十分だ。

