無敗の人気格闘家からプロボクサーに転向した那須川天心(24=帝拳)が「シン・那須川天心」で2日後に迫ったボクシングデビュー戦に臨む。

8日、東京・有明アリーナで日本バンタム級2位与那覇勇気(32=真正)とのスーパーバンタム級6回戦を控え、そろって試合前の公式会見に出席。「こういう大きな舞台でデビューさせてもらう以上、やることは分かっている。ボクの強さだったり、戦いだけではないところ、入場からすべて全部を通してボクの大会にしたい。そこを見てもらいたいと思う」とダブル世界戦も組まれた興行を“那須川劇場”に染める意気込みを示した。

ボクシングではデビュー戦だが、キックボクシングと総合格闘技で計47戦全勝。昨年6月の「THE MATCH」で武尊と対戦した時には、5万人以上の観客を集めた東京ドームで試合しているだけにキャリアが違う。既に7キロ以上の減量をしているが、計量前日にもかかわらず、出場選手の誰よりも元気だった。

那須川は「そこはプロですから。好きで格闘技をやっている。主演は僕だし。製作・僕、プロモーション(宣伝活動)も含めて。監督の僕ですし、戦うのも僕。劇場をみせます」と余裕の笑顔を見せた。

テーマもシネマ風にまとめた。RIZINなどで試合に向けた煽り映像を担当してもらった映像クリエイター佐藤大輔氏からの提案でプロデビュー戦のテーマは「現実対虚構」に決めたという。16年に庵野秀明総監督によって手掛けられた特撮映画シン・ゴジラの副題だ。選択した理由など詳細について語らなかったが、1週間前に「なんかしっくりきたなと。佐藤大輔と話して『お前、今回はこれだろう』と。これになりました」とちゃめっ気たっぷりな笑顔をみせた。

所属ジムの本田明彦会長は「(2月の)プロテストの時とはまるっきり違う。あの時の天心なら、あの相手はきついと思ったが、我々が期待する以上の伸びしろがあった。間違いなく。自信を持って送り出している」と太鼓判を押した。無敗の人気格闘家時代とはまた一味違う「シン・那須川天心」。それがボクシングデビュー戦で見られそうだ。