必殺拳スタンバイ! 無敗の格闘家で今年4月、ボクシング白星デビューを飾った日本スーパーバンタム級7位の那須川天心(24=帝拳)が9月18日、東京・有明アリーナでデビュー9連勝の新鋭メキシカンと転向2戦目に臨むと19日、発表された。
KO率77・7%を誇るフアン・フローレス(23=メキシコ)と同級8回戦で激突する。1戦目で日本ランカーに大差判定勝利し、能力の高さを証明。現在調整中の左腕をひねるコークスクリューの「殴る」左強打で初KOを狙う。
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転向2戦目は同世代の強敵を迎え撃つ。那須川が「タイ、フィリピンだと『かませ』のイメージがある。いきなりメキシコの強い相手を用意してもらえたので、自分的にはしっかりと勝つ」と気持ちを高揚させる新鋭と、拳を交える。166センチの右ボクサーファイターとなるフローレスは強振する左右フックが武器。メキシコのプロモート大手ザンファー社でいち押しと言われるホープだ。
キック時代にタイなど外国人マッチを経験しているものの、キック不毛のメキシコ勢との対戦はない。昨秋の米合宿でメキシコ系米国人の前WBA世界スーパーフライ級王者ジョシュア・フランコとスパーリング経験がある那須川は「タイミングが全然、違っていてビックリした。そんな感じがあるのかと。メキシカンと言ったら、くせ者の印象。しっかり対応したい」と警戒も忘れなかった。
ボクシング初陣は日本ランカー与那覇勇気(真正)に大差判定勝ちを収めた。続く2戦目は「前回は(パンチを)当てるイメージだった。やり方は分かったので今回は殴りにいきたい」と意識を高めた。前回の試合動画で修正点を探ったとし「(パンチが)当たっている時、拳が返っていない。それを修正する練習をやっている」と左拳を内側にねじるしぐさ。同門の先輩で防衛12回を誇る元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏の「コークスクリュー」をほうふつさせる拳をねじ込む動き。所属ジムの本田明彦会長は「今回は倒すのがテーマ」と言うなど左強打に磨きをかけている。
B級(6回戦)の那須川だが、日本ボクシングコミッションに認められ、異例の8回戦に決定した。勝てば王座挑戦も可能なA級(8回戦)に昇格できる。
「いろいろなハードルがある。くせ者のメキシカン、異例の8回戦とか。期待に応えないといけないし、その期待を超えたい。もちろんKOはしたいが、いろいろな表現の仕方がある。しっかり殴って。試合を見てもらえれば分かる」
那須川がメキシコの全勝ホープを必殺ブローで下し、ボクシング初KO勝利を狙うイメージを膨らませた。【藤中栄二】
◆那須川のボクシングデビュー戦VTR(4月8日、東京・有明アリーナ)日本バンタム級2位(当時)の与那覇とスーパーバンタム級8回戦で激突。サウスポースタイルから左ジャブ、左ボディーストレートで主導権を握った那須川。接近戦を仕掛けてきた与那覇に対して2回、右フックで合わせてダウンを奪った。3回には左ストレートで与那覇の右目上を切り裂いた。4回には左アッパー、左ストレート、左カウンターと多彩な攻撃でリズム良く攻め続け、3-0(59-55、60-53×2)の大差判定勝利を収めた。

