無敗の格闘家で今年4月、ボクシングで白星デビューを飾った東洋太平洋スーパーバンタム級8位の那須川天心(24=帝拳)が、米ラスベガス合宿で自身バースデーを祝うダウン奪取に成功した。

25歳の誕生日となる米国時間の18日(日本時間19日)、米ラスベガスで元WBO世界スーパーバンタム級王者アンジェロ・レオ(29=米国)ら3人と計7回のスパーリングを消化。3人目となった3戦3勝無敗の練習パートナーから左ボディーでダウンを奪った。ボクシング転向後、スパーリングで初めて奪ったダウンだったという。

那須川は「手応えありますね。ボディー打ちでダウンを取れたのは、チームの方々からの誕生日プレゼントです」と感触を振り返るように笑顔をみせた。元世界2階級制覇王者・粟生隆寛トレーナーは「ミット打ちでやっている左ボディーでしたね。タイミング的にも角度的にも良いボディーでした。最後の相手で多分、強く打てる距離感を何となくつかんでできたと思います。難しいところで良い感じで打てていた」と高く評価。レオとは今年2~3月に約2週間臨んだ米合宿でもスパーリングした相手。所属ジムの本田明彦会長は「前回と全然違い、レオが試合と同じ感じでやってくるのに、それに天心が対抗できている」と短期間での成長ぶりを感じ取ったという。

9月18日には、東京・有明アリーナで9勝(7KO)無敗のファン・フローレス(23=メキシコ)との同級8回戦を控える。約1カ月後のボクシング2戦目は「殴る」「倒す」をテーマに掲げている。スパーリングで初めてダウンを奪ったことは大きな収穫。那須川は「絶対にみんながびっくりするんじゃないかと思います。全然違います。自分でも実感できています。ステップから何から、見て成長を感じて欲しいなと。これだけやれば短期間でここまできることをボクシングを通じて他のものに何かの影響を与えられたら」と自信に満ちあふれていた。

練習後には所属ジムから大きなバースデーケーキを贈られ、レオと元3団体統一ライト級王者テオフィモ・ロペス(36=米国)の元世界王者コンビから祝福も受けた。那須川は「日本ではなかなか味わえない雰囲気ですね。2人からは普通に『おめでとう』と言われましたね。いつもと違う誕生日で良かったです」と刺激を受けた様子。既に日本時間の18日からSNSなど通じて多くの誕生日を祝福するメッセージが届いており「昨日は結構、日本の方からお祝いを頂きました。そして、今日はこちらでお祝いされ、誕生日が2回、来た気分ですね。うれしい、長い誕生日になりました」と感謝していた。