「バカサバイバー」「跳関十段」などの異名を持つ総合格闘家・青木真也(40)が、出場する「ONE165」(ABEMA PPV ONLINE LIVEで国内独占生中継)の記者会見で「今回が最後だと思う」などと語った真意や、今回の試合にかける思いを吐露した。
ABEMA格闘チャンネル公式YouTubeは19日までに「ONE165」のライト級MMA(5分3R)でセージ・ノースカット(27=米国)と対戦する青木のインタビュー動画を公開した。
「今の格闘技は“発表会”“競技会”であり、プロ格闘技ではない」という青木は「客と作り手の質の低下。つまらなくて、意味のない、スクラップのようなコンテンツが量産されるようになった。それを否定しないし、好きにすればいいと思う一方で、俺は自分が求めるクオリティーのプロ格闘技をどこまでやれるのだろう? という思いがある」と述べた。
この青木の自問が前後の切り取りによってメディアで「これが最後の試合になる」という記事になってしまっているようで、青木は「文脈の読めなさに絶望するよね」とし、続けて「俺にとっては、『全然分かってねぇんだ』『これは言葉が通じていないな』というリトマス紙になった。すごく孤独ですよ。だまされときゃいいんじゃないですか?」と笑みを浮かべた。
また、ノースカットに勝てるかという質問について、青木は「勝てたらいいね」と答えたが、断言はせず。「『勝ってやる!』という欲求が衰えてくるんです。オレを突き動かす原動力は『自分を認めさせたい』という気持ちだった。だけど、それってどこかのタイミングでなくなりますよね。この気持ちがなくなったオレが、どこに向かっていくのか。すごく興味深い」と青木らしくシニカルに自己分析。
さらに「相対的な評価から降りた。負けて、相対的な順位が落ちていくことに耐えられない。それに加えて、ほとんどの試合展開が読めるようになり、将棋のおける投了のような、『参りました』という状況になることが増えた」と正直に告白。「ただ、これは将棋ではなく、格闘技。理屈だけではなく、諦めずに頑張る。これを最後の課題としてやりたい」と意気込んだ。
最後に「青木さんのファンは何に期待すればいい?」と聞かれると、青木は「てめえで見つけろと思う」と答えた。そして「あのさ、今の社会問題って全部これなの。すがるものがなくて“推し”という文化にしてる。『推しは青木真也』というヤツがいたら、『やめろ、くたばれ』って言うね。ファンには心の底から感謝してるけど、あくまで青木真也は青木真也で、お前じゃねぇんだよ。いつまでも戦いを求め続けられても、オレはお前らに付き合わねぇ」ときっぱりと言い切り、「オレが1月にこの試合、終わってからどうなるのか。すげぇ楽しみなんだよな」と締めくくった。

