プロボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者でWBO世界同級2位のTJ・ドヘニー(37=アイルランド)が24日、横浜市のジムで練習を公開した。9月3日、東京・有明アリーナで4団体統一同級王者井上尚弥(31=大橋)に挑む。23日に最終合宿先となる米ボストンから日本に到着。来日翌日のトレーニングだったものの、疲労もみせずにシャドーボクシング、ミット打ちなどを勢力的に消化。特にミット打ちでは角度を変えた多彩なフック系パンチなどを打ち込んだ。
9年来の関係というヘクター・バミューダス・トレーナーとの約10週間にわたる最終調整をしてきたドヘニーは「(ボストンは)世界最高レベルの施設でトレーニングしてきた。相手にエリートたる試合をみせないと行けないので、世界クラスの練習をしてきた」と自信の表情。4団体統一王者である井上に敬意を表し「素晴らしいボクサーであり、彼の名前を汚したり、もしくは自分から何か口汚いことを言うつもりはない。ここにいることが彼に対するためのトレーニングをしっかりしてきたということだ」と紳士的な態度を示した。
井上よりも勝っている点や警戒ポイントを問われても井上に対するリスペクトを貫いた。ドヘニーは「井上選手を下げるようなことを言うつもりはない。9月3日の試合を観てもらえればと思う」と強調。井上が「判定は許されない」とKO決着を口にしていることに対し、ドヘニーも「自分たちはプロだ。ファイトマネーはもらっていても、オーバータイム用のギャラはもらっていないと認識している。長い試合にはなりたくないもの」とKO決着への意識を高めた。
23~24年と最近2年間でWBOアジア・パシフィック同級王座獲得を始め、20歳の勢いある選手を3戦連続KO撃破。37歳という年齢面の不安も払拭(ふっしょく)するように「キャリア最高の状態だと思う。自分が年老いた、衰えたとは戦績みれば分かってもらえると思う。年齢はボクシングキャリアに関係ない」と口にした。
決戦まで10日前となり、ドヘニーの気持ちも高まりつつある。「夢の舞台だ。それが大きなモチベーションになっている。4団体統一タイトルマッチ以上の王座戦は存在しない。このためにここまでやってきた。過去の試合はやってはいるが、今回のようなビッグマッチではなかった。モチベーションが上がらないままでも勝てるような感じでやっていた。今回はモチベーションが爆上がりするようなすごい試合。100%やる気はあるし、十分な準備を整えてきた」と気合を入れ直した。【藤中栄二】

