メインイベント(第9試合)でIWGP世界ヘビー級王座戦が行われ、王者後藤洋央紀(45)が17分38秒、GTR(スタンディング式のリバース・フェイスロックの体勢で相手の首にラリアットを打ち込んだ後、自らの右膝に相手の首筋から背中を打ち付ける技)で挑戦者永田裕志(56)から3カウントを奪って2度目の防衛を果たした。
この一戦の発端となったのは2・11大阪大会。後藤はザック・セイバーJr.を撃破し、世界ヘビー初戴冠を果たすと、次期挑戦者として棚橋弘至を指名した。すると、後藤の王座戴冠に魂を揺さぶられた永田が登場し、14年ぶりの頂点ベルトへの挑戦をアピール。そして3・6大田区『旗揚げ記念日』大会で、後藤は棚橋を下し初防衛に成功。永田に「約束どおり、次、このベルトを懸けて戦いましょう!」と、ガッチリと握手をかわしていた。
キャリア22年で45歳の王者と、キャリア33年で56歳の挑戦者による新日本の至宝をかけた対決。入場前には永田と縁の深いテレビ朝日の野上慎平アナウンサーが青義軍のTシャツを着て登場。この試合の実況担当として放送席についた。そして永田は息子の裕生さん、セコンドの小島聡を引きつれ入場。一方の後藤は毘沙門のタッグパートナーYOSHI-HASHIとともに花道を進んだ。
試合では、後藤の足殺しに対し、永田が腕攻めで徹底抗戦。そして渾身(こんしん)のバックドロップもさく裂させた。だが後藤も王者の意地でヘッドバットやラリアットをたたき込み、最後はサッカーボールキックを胸板に決め、とどめのGTRで勝利を引き寄せた。後藤は「次は『NEW JAPAN CUP』優勝者。誰が上がってこようと! この俺が、勝ちます!」と4・5両国大会の防衛戦に向けてほえた。そして最後は「IWGPのGは! 後藤のG!!」の大合唱で大会を締めくくった。
後藤はバックステージでも「俺が、王者でやっていく上で、乗り越えなきゃいけないものをまた1つ、乗り越えることができました。『NEW JAPAN CUP』中ということで、いろいろ賛否はあったかもしれないけど、俺には時間がないんです。ベルトを獲ることが遅くなった分、俺は、急がせてもらいますよ」と話し、次期防衛戦へ向け「誰が来ようと、このベルト、渡さない。“後藤革命”は、まだまだ続くぞ」と気勢を上げていた。

