プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が所属する大橋ジム大橋秀行会長(60)は31日、都内でメディア対応し、井上とWBC世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)の間で約束を交わした1年後の東京ドーム決戦について言及した。同日に東京ドームホテルで開かれた24年ボクシング年間表彰式で井上が中谷と「1年後、東京ドームで盛り上げましょう」と対戦を約束する握手を交わしたことを受け、同会長は「お互いが認め合っているし、喜ばしいこと。ボクシングは格闘技だが、スポーツ競技だなという感じがしたね」と何度もうなずいた。

井上とともに同席していた年間表彰式の場で中谷の名前を出すことについては事前に知らされていなかったとし「俺も『え?』という顔をしていた。座席に戻ってきた時に『聞いていないよ』と言いました。デビューして13年目の自覚というか、ああいう盛り上げ方は必要。うれしいこと」とサプライズの電撃オファーを歓迎した。

25年も井上、中谷がともに勝ち続けていけば、来春には対決する流れとなりそうだ。プロモーターとしても大仕事となる。大橋会長は「井上も今年あと3試合あってやりがいある強敵ばかりと対戦する。(米老舗専門誌ザ・リング選定の階級を超越した最強ボクサーランキング)パウンド・フォー・パウンドに入る日本人同士の対決なんだし実現しないと。まだ先の話だが、実現したら大騒ぎになる」と強調した。

井上-中谷戦実現の意義についても口にし「そこからまたボクシングを目指す子供たちが出てきて、オリンピックでメダルを取ったり、プロでもパウンド・フォー・パウンドに入る選手が当たり前の時代が来るかも。2人には大きな役割がある」と大きな期待を寄せていた。【藤中栄二】