プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者のエリック・ロサ(25=ドミニカ共和国)が21日、同級1位の高見亨介(23=帝拳)との防衛戦(30日、横浜BUNTAI)を控えて来日。「おしゃべりはやめて、リングで見せろ」と、無敗の2階級制覇王者らしく余裕の笑みを浮かべて、ビッグマウスの挑戦者を挑発した。

高見は9戦全勝(7KO)の日本期待のホープで、プロ10戦目での世界挑戦決定会見では「1発で取りたい。もちろんKOを狙う」と自信をみなぎらせていた。これに対して王者も「テクニックもあるしいいボクサーだ」と挑戦者を評価した上で「彼のボクシングは十分にチェック済み。まあリングの上を見てください」と、前評判の高い高見をまるで意に介していないようだった。

経歴も高見をはるかにしのぐ。アマチュアで200戦以上戦って敗戦はわずか4回。21年7月にプロ4戦目でWBA世界ミニマム級王座を獲得し、昨年12月に8戦目で2階級制覇を達成した。戦績も8戦全勝(2KO)。今回は米ラスベガスで世界ランカーらを相手に120ラウンドのスパーリングを消化。「フィジカル、メンタルも100%に仕上がった」と自信は揺るぎない。

愛称の『ミニパックマン』の由来は、あの元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)の愛称『パックマン』。一緒に来日した名伯楽のイスマイル・サラス・トレーナーは「同じサウスポーで同じファイティングスタイル。動きもよく似ている。それもリングで見てほしい」。

そのパッキャオは19日(日本時間20日)に米ラスベガスで3年11カ月ぶりの復帰戦に臨み、WBC世界ウエルター級王者マリオ・バリオス(30=米国)と引き分けた。王座奪取こそ逃したが健在ぶりを世界に示した。「私はパッキャオが2ポイントは勝っていたと思ったよ」とロサ。本家の復活にも大きな刺激を受けいた。【首藤正徳】