プロボクシング日本ライト級王座決定戦は9月14日、名古屋のIGアリーナで開催される。同級1位村上雄大(25=角海老宝石)と同級2位今永虎雅(25=大橋)が日本ベルトを懸けて拳を交える。30日には東京・水道橋で両者そろって記者会見。23年12月は負け、今年5月には引き分けと、いずれも仲里周磨(オキナワ)に勝ちきれずに日本ベルト奪取を逃してきた村上は「今永選手は高校の時にアマチュアで見ていたが、めっちゃ強くて。プロでもパンチが強いイメージで体がでかいなと。前回はドローだったので、三度目の正直ということで、次は日本王者になりたいと思う」と気合を入れた。
一方の今永はプロ9戦目で迎えた待望のタイトル初挑戦となる。史上初の高校8冠を含むアマ10冠で22年6月にプロ転向。昨年はアジア最強ライト級トーナメントを制した。満を持しての日本王座挑戦で「村上選手は気持ちの強い選手。自分はこの試合を含めてどんどんレベルアップしたい。この試合必ず勝って、次へレベルアップしていきたいと思う」と決意を新たにした。
会見に同席した所属ジムの大橋秀行会長(60)は「今永はサウジアラビアの方で(試合の)要請が来まして出場する方向で動いている。そのようなオファーが来ているので今永も落とせない」と明かした。現在、ボクシング界を席巻している同国政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」を運営する同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官からの参戦ラブコールで、12月27日にリヤドで開催されるビッグ興行として同門となる4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32)がメイン予定となる。
既に同長官から世界ランカーとなる対戦相手をリストアップされているという。それでも今永は「まずはサウジアラビアよりも9月14日に集中していく。そこまでは考えていない。日本王者になりたい」と目前のリングでの日本ベルト奪取を誓った。対して村上は「サウジ戦の流れを消滅させたい? そういう気持ちがあります。ボクの中では今永選手が日本のライト級で1番強いと思っている。ここで勝てば自信につながると思うし、勝って自信をつけたいなと思う」と敬意を表しつつ、静かに燃えていた。

