大関照ノ富士(23=伊勢ケ浜)が5日、福井・鯖江巡業で関脇逸ノ城(22)に奮起を促した。名古屋場所で4勝11敗と大きく負け越したモンゴルの後輩に、三番稽古とぶつかり稽古で胸を出し砂まみれにさせた。

 まさに「愛のムチ」だった。5年前に一緒に来日して鳥取城北高に通った逸ノ城に、照ノ富士は険しい表情で稽古をつけた。「自分からやる気持ちがないと強くなんないよ。やらされてると感じたら、ダメなんだよ」。新入幕の昨年秋場所で13勝を挙げて以降、伸び悩みが続く後輩に厳しい言葉も投げ掛けた。

 3日目を迎えた夏巡業。横綱、大関陣で朝稽古で毎日相撲を取っているのは照ノ富士だけ。本人は「普通だよ」と言うが、尾車巡業部長(元大関琴風)は「綱を張る自覚があるんじゃないか」と評価する。照ノ富士も年内の横綱昇進が大目標。秋、九州と2場所連続Vでの昇進へ、暑い夏も休まず鍛える。【木村有三】