14日目に37度目の優勝を決めている横綱白鵬(31=宮城野)が、全勝優勝で花を添えた。横綱鶴竜(30=井筒)に左四つから攻め込まれたが、土俵際で逆転のうっちゃりを決めた。

 優勝インタビューは以下の通り。

 -場所前から「国技館で優勝したい」と言っていた

 白鵬 本当に(東京・両国で)ほぼ1年半ぶりの優勝で、正直、本当にうれしいです。

 -しかも1年半ぶりの全勝優勝

 白鵬 全勝は、気持ちいいです。

 -初日から厳しい相撲を見せようとしていたように見えた。

 白鵬 場所前から古傷を痛めて、また3日目から足の方を痛めて、どうなのかなと思いましたけど、本当に自分を奮い立たせて…。自分では分からないんだけど、土俵に上がると「違う白鵬」がいるような気がするね。

 -違う白鵬?

 白鵬 はい。2人の白鵬がいるんじゃないかなと思いまして。

 -使い分けのようなものがあるのか

 白鵬 まあ、土俵を降りたら優しい、というね。

 -自身を倒そうと向かって来る横綱大関陣を受け止めた心境は

 白鵬 やっぱり、この5月場所が終わったら横綱昇進して10年目に入るのでね。そういった意味で、頑張ろうという気持ちで一生懸命やってました。

 -それがこの結果

 白鵬 だと思います。

 -終盤までもつれた優勝争いで、ここ一番の強さを見せつけた

 白鵬 大鵬関の32回優勝を超えてから目標がなくなり、いろいろ大変な時期がありましたけど、やっぱり1000勝というものがね、何か私を燃えさせてくれるものがあって、そうはいかんぞという気持ちで土俵を務めました。

 -名古屋で1000勝が懸かる

 白鵬 名古屋場所は年に1度ですから、応援してくれる方々に大記録を見せられればいいと思うんだけど、もうゆっくり、とりあえず休みたいです。

 -連勝も29まで伸ばした

 白鵬 …休みたいです。

 -ファンに一言

 白鵬 15日間、温かい応援のほど、ありがとうございました!