ラーメン、つけめん、僕ホントにイケメン! 大相撲の新十両時疾風(26=時津風)が、タレント狩野英孝の中学の後輩であることを告白した。

5日、都内の部屋で夏場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて熱のこもった稽古を行った。兄弟子の小結正代には10番で2勝8敗と大きく負け越したが、若い衆には6番取って全勝。計8勝8敗だった。宮城県出身としては五城楼(現浜風親方)以来、28年ぶりの関取とあって、稽古後は地元の盛り上がりを説明。その中で「狩野英孝さんが栗駒中の先輩なんです」と、カミングアウトし、その場を盛り上げる先輩譲りの技を披露していた。

狩野英孝は実家が神社で有名だが、時疾風は「あの神社もよく行きました!」と、地元愛にあふれた話を続けた。狩野英孝といえば「ラーメン、つけめん、僕イケメン」のフレーズとともに、一躍有名となったが、先輩とは違い? こちらは本当にイケメン。さわやかな笑顔をふりまいていた。

ただ、出身の宮城・栗原市といえば11年の東日本大震災では震源地にほど近く、被害の大きかった地域で、「水道や電気が止まって、井戸水を飲んで、夜はろうそくの明かりで生活していました。信号機も止まっていました」。だからこそ、地元への恩返し、勇気づけたい思いといった、今場所に懸ける思いは強い。

化粧まわしは、新十両としては異例の多さとなる5本も贈呈される予定。それだけ地元宮城県の期待は高い。「すぐに幕下に落ちるわけにはいかないですね。まずは勝ち越し、さらに2ケタ(白星)を目指していきたいです!」。稽古では正代に食らいつく、こってりとしたしつこさを見せ、後味がすっきりとした稽古後のさわやかなコメント。名店のラーメンやつけめんも顔負けの、味わいのある2つの顔を見せていた。