大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)は、冷静な取り口で1敗を守った。突いて出てこようとする大栄翔の動きに落ち着いて対処。まわしにこだわらず、突き返して攻めきった。「対応できた。目の前に一番に集中できている」。直接対決3連敗中だった難敵を攻略した。
逝去した北の富士さんには「たくさん気にかけていただいた」と感謝する。52代横綱が北の富士さんで、53代が祖父である先代横綱琴桜。同じ時代をけん引した好敵手同士だった。それだけに、祖父が相撲の話をする時には「北の富士さんの名前がよく出てきたイメージがある」と振り返る。
幼少期から身近な存在をだっただけに「(自分のことを)解説していただく日が来るとは、小さな頃は思ってもみなかった」。安定感が増して、初優勝への期待が高まる。琴桜の名前を継いだ者として「しっかりといい報告を届けられたら」と誓った。【奥岡幹浩】

