大相撲夏場所(5月10日初日、東京・両国国技館)の新弟子運動能力検査が13日、東京・両国国技館で行われた。元海上自衛隊で、23歳の宇座寿音(うざ・じゅおん=尾上)が合格した。

1人で受検し、50メートル走やハンドボール投げ、反復横跳び、上体起こしなど7項目を次々とこなした。日本相撲協会が定めた基準をクリアし、即日合格。「とりあえず安心した」とホッとした表情を見せた。

運動能力検査は、身長167センチ以上、体重67キロ以上(中学校卒業見込み者は165センチ以上、体重65キロ以上)の体格基準を満たさない入門志望者や、23~25歳未満で一定の実績を持つ相撲経験者以外などが対象。今回、相撲未経験で23歳の宇座は、年齢制限緩和が適用されて受検した。

沖縄県宜野湾市出身。小学から宜野湾高2年まではバスケットボールに励み、3年時はラグビーでプロップを務めた。海上自衛隊に所属し、那覇、鹿屋航空基地を経て、自衛隊の上司の紹介で入門を決意した。「めったにない話で、今がチャンス。自分の体格を生かせるなら相撲が一番」と決断の理由を明かした。

今月7日に尾上部屋に入ったばかり。四股、すり足など基礎を学ぶ。「食べるのが好き」と日々増量中で、177センチ、174キロに到達した。「ちゃんこが一番おいしい。塩、しょうゆ、キムチとか…全部おいしかった」と大盛り3杯の白米とともにエネルギーを蓄える。

「自衛隊では一番デカいのでは。自分みたいなやつはいない」と笑うが、その体格が角界では武器になる。「体格を生かすなら押し相撲」と理想像を描いた。5月1日に行われる通常の新弟子検査を受検する見込み。「自分に関わってきた人のために、どんどん勝っていきたい」と意気込んだ。