2度目の全国ソロライブツアー中のNMB48山本彩(24)が21日、大阪・オリックス劇場で、ツアー最終地の地元・大阪公演初日を迎えた。

 約2400人収容の同劇場では、グループとしての公演も何度も行っており、山本は「1人で立ってみると、こんなに大きかったんやなって。でも、私1人で立ってもこんなに、皆さんが来てくれるなんて、ほんとに、幸せの塊です」と感慨深げ。満席の客席に向かい、感謝した。

 山本は10年秋、将来はソロシンガーになる夢を持ち、NMB48へ加入。グループに在籍しながら昨年、ソロデビューを果たし、夢を実現させるべく、前進してきた。

 今年は2度目のツアー。2枚目の最新アルバム「identity」をひっさげ、昨年のライブハウスからランクアップし、各地のホールを回ってきた。

 「前回はライブハウスツアーで、今回は規模を拡大してホールツアーをやらせていただいて」と、山本が話すと、男性ファンから「大阪城ホールでやってや」と声が飛んだ。大阪城ホールと、東京の日本武道館といえば、アーティスト誰もが目指す“聖地”でもあるだけに、山本は「ちょっと、気が早いな」と照れた。

 この日は、最新アルバム収録の「JOKER」で幕開け。2時間超のライブになった。アイドルグループのキャプテン、絶対エースとして、NMB48を7年、けん引してきた山本。ソロ活動では、アーティストとしての力量を確立させようと、ボイストレーニングを重ね、歌い方のみならず、楽曲へのアプローチから磨いてきた。

 年々、力強くなり、シャープでセクシーさも蓄えてきた歌声。ギターをかき鳴らし、ハーモニカも吹き、アーティストとしての成長もアピール。女性ファンからの支持もますます拡大し、22日のオリックス劇場公演で、今ツアーの千秋楽を迎える。