16年に劇場デビューしたAKB48の16期生18人が、昨年に続いて単独コンサートを行った。

 デビューから1年、研究生として活動してきたが、昨年12月に発表された組閣で、各チームに昇格したり、チーム付きの研究生になることが発表された。

 メンバーたちはチームKの「転がる石になれ」、チーム4の「LOVE修行」など、異動先のチームと関係のある楽曲を披露。チーム4に昇格する山内瑞葵(16)は「私たちはチーム4です。村山彩希さんのキャプテンのもとで、みんなでフレッシュに頑張るぞー!」と気勢を上げた。

 本編の最後には、1人1人が決意表明の言葉を口にした。昇格を逃し、チームAの研究生になる庄司なぎさ(17)は、涙をこぼしながら「私は昇格できませんでしたけど、誰にも負けたくありません。16期生を尊敬しているし、大好きだから、お互いを高め合える関係でいたい」と誓い、ファンから大きな拍手を受けていた。

 アンコールでは、メンバーたちが極秘に練習していた楽器演奏で「ファースト・ラビット」を披露した。楽器未経験のメンバーも多くいたが、練習期間は1カ月足らずだったという。

 ギターを担当した庄司は「指3本、血を流しながらやって、ガムテープで補強しました」と、文字通り血のにじむエピソードを披露した。経験者の浅井七海(17)らとサックスに挑戦した武藤小麟(17)は「なーみん(浅井)がパートリーダーとしてまとめてくれたけど、厳しくて、『楽器を毎日持って帰って練習して』と言われ、圧を感じた」と笑わせた。

 最後は16期生初のオリジナル曲「抱きつこうか」を披露し、笑顔でステージを後にした。