NMB48沖田彩華(22)が20日、大阪・難波のNMB48劇場で行われた劇場公演で、グループ卒業を発表した。所属するチームB2の「恋愛禁止条例」公演に出演し、アンコールに自分の口から、「これからは新しい道を進みます」と、8年間のアイドル生活にピリオドを打つことを明かした。

 「今年に入ったとき、これまでの自分を見つめ返して、これからの自分を考えたとき、『NMB48でのアイドルという活動をやりきった。楽しかった』と思うことができた」。チームB2では副キャプテンを務めている。「メンバーの近くで、みんなの活躍を見て、教えていけることは教えていこうと思って活動してきたけど、もうチームB2は大丈夫だなと思った」と、決意の理由を明かした。

 活動は9月いっぱいとなる。大きなコンサートは、8月30日に地元広島で行われるチームB2でのツアーで、「最後の広島のライブで、大好きなチームB2のメンバーと、地元で有終の美を飾れるよう、背中を押してくれるとうれしいです」と呼びかけた。

 広島出身の沖田は、10年秋に結成されたグループの1期生で、創設メンバーでもある。チームN、Mの初期メンバーからは漏れ、チームMへの正規昇格は12年5月と出遅れた。それでも、後発のB2を含めて、各チーム公演へ「またぎ」で出演するなどして挽回。16年にはNMB48初のドキュメンタリー映画で主人公に抜てきされ、同4月のシングル「甘噛み姫」で初選抜入りを果たした。同6月の選抜総選挙は、自身初ランクインながら25位という高順位。昨年も48位に入るなど、熱いファンにも支えられての活動だった。今年の総選挙には出馬していなかった。

 発表を聞いたキャプテン久代梨奈(19)は「私がキャプテンになって何もできなくて、分からなかったけど、あーぽん(沖田)は優しい言葉でたくさん教えてくれたり、一生懸命フォローしてくれたり、支えてくれました。おかげで1年半、キャプテンをできています」と、涙ながらに感謝した。その上で、「あーぽんが卒業してしまうとなると不安な気持ちも正直あるけど、勇気ある決断を全力で応援したい」と誓った。

 沖田の卒業で、1期生は川上礼奈、白間美瑠、山本彩、吉田朱里の4人となる。