6月に20歳を迎えたNGT48三村妃乃が縦横無尽な活躍を見せている。

持ち前の歌唱力を武器にしたバンド活動をはじめ、得意のイラストを生かしてTeNYテレビ新潟の二次創作プロジェクト「てっと君なかまたちプロジェクト」に参加。さらに先月からは「NGT48ゲーム部」にも加入と、まさに八面六臂(ろっぴ)な今に迫りました。【大友陽平】

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チャンスの順番が来ている。自らの趣味や特技を生かしながら活動の幅が広がってきた。「てっと君なかまたちプロジェクト」では得意のイラストを生かす。アンバサダーとして「てっと君」をモチーフにした作品を制作。NFT(非代替性トークン=改ざんができないデジタルデータ)として今後、購入できる。

「アイドルとして今回は参加させていただいているので、その職業を生かしたアートに挑戦してみました。てっと君の頭の部分を描いて自撮りに重ねてSNSのフィルターのようにデザインしました。光の反射具合なども調整して全部、自分で描いてます。だいたい2時間くらいかかりました! 二次創作の文化が広まって、認知されているのはうれしいです」

先月からは「ゲーム部」に、佐藤海里(22)とともに入部した。

「あゆたろうさん(中村歩加)が卒業されて、先輩2人(西潟茉莉奈、西村菜那子)からの推薦もあって海里と入らせていただきました! 先輩2人が出演する『お局公演』のMCで相談もしていたので、うれしいです。昔からゲームは好きで5年前くらいからは動画サイトでの『ゲーム実況』もよく見ているんです。なので、“エアプレー民”ですが、知識はあります(笑い)。ゲーム愛も強いので、今後は自分でゲームを作ったりもできたらと思います」

川越紗彩(21)古舘葵(18)曽我部優芽(20)對馬優菜子(20)とともにガールズバンド「じぶんサンドイッチ」も結成した。

「『さあやバンド』として、紗彩がゆめゆなを勧誘して、その後に私と葵が入るという経緯で結成されました。NGTを知るきっかけになる1つになれればと思いますし、アイドルだから紗彩を中心に容姿端麗でもあると思います! 曲の表現力もみんなで上げていければと思います」

最近は、作詞作曲にも興味を持ち始めた。

「ロッチさんとの合同コントの中で1人ミュージカルをやる場面があったんですけど、そこで簡単な曲ですが、初めて作曲をやってみたんです。そうしたらすごく楽しくて…。今後も挑戦してみたいです」

NGT48は先月から初の全国ツアーを開始。三村は31日に「第4回AKB48グループ歌唱力NO・1決定戦 ファイナリストLIVE」(東京・立川ステージガーデン)にも出演する。

「上半期で学んだことや新たに経験したことを下半期でも生かしていきたいです。20歳にもなったので、ひと皮むけた新しい三村妃乃をお届けできるように…。『表現者でありたい』というモットーがあるので動画制作も含めたモノづくりとか、アイドルであるうちに生み出せるものを、もっともっと出していきたいです!」

○…6月から加入した3期生の木本優菜(19)は三村を「憧れの人」に挙げている。後輩から憧れられることに三村は「私にまでたどりつくなんて…」と自虐を交えながらも、「ドラフト候補生の時に先生にくらいついていく私を動画で見てくれていたみたいで…。ツアー初日の前日に会ったら泣いてくれたんです。私もおぎゆかさん(OGの荻野由佳)に憧れて入ったので、誰かの憧れになれるのはうれしいですし、一緒に活動できるのが楽しみです!」と笑顔だった。