3月31日に英王室から離脱することが決まったヘンリー王子とメーガン妃は、エリザベス女王の意向に従って今後は「サセックスロイヤル」の名称を海外で使用しないことを発表しましたが、英王室メンバーを引退することを電撃発表した夫妻は大きな賭けに敗れ、今後はいばらの道を歩む可能性も指摘されています。女優だったメーガン妃が2018年にヘンリー王子と結婚して以降、良くも悪くも世界中から注目を集めてきましたが、世界にはメーガン妃とは比較にならないほどのシンデレラストーリーを実現させた民間から王室入りしたプリンセスたちはたくさんいます。そんな世界のプリンセスたちを紹介します。

モナコ公妃グレース・ケリー

オスカー女優からモナコのプリンセスに華麗なる転身を遂げたのが、グレース・ケリーです。1955年に「喝采」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したケリーは、カンヌ国際映画祭で知り合ったモナコ大公レーニエ3世と人気絶頂だった56年1月に婚約を発表し、同年4月に結婚。女優を引退してモナコに渡ったケリーは、公務に加えて病院の設立や慈善活動、芸術の発展への支援など様々な活動に熱意を注いできました。しかし、82年に交通事故で亡くなり、52歳の短い生涯を終えました。

イギリスのダイアナ元妃

ヘンリー王子の母であるダイアナ元妃は、没後22年が経った今も世界中の人々から愛され続けているプリンセスです。幼稚園の先生からプリンセスになったダイアナ元妃でしたが、96年にチャールズ皇太子と離婚。翌97年に恋人のアルフレッド氏と共に乗った車がフランス・パリでパパラッチに追いかけられ、交通事故を起こして帰らぬ人となりました。地雷廃絶活動など慈善活動に熱心に取り組んできたダイアナ元妃は、ファッションアイコンとしても世界中の女性たちを魅了してきたことでも知られています。

スペインのレティシア王妃

スペインの国営放送TVEの看板ニュースキャスターで、海外特派員として米同時多発テロやイラク戦争を取材するなどジャーナリストとしても活躍したレティシア王妃とフェリペ王子との出会いは、02年にある災害現場でレポートする姿を見た王子の一目ぼれだったと言います。友人宅で食事会をセッティングして交際をスタートさせた2人でしたが、スペイン初の民間出身者で、しかも離婚歴もあったことから王族や国民から批判の声が上がりましたが、「彼女と結婚できないなら王位を捨てる」と愛を貫き通して周囲の反対を押し切って結婚しました。

モナコのシャルレ-ヌ公妃

レーニエ大公とグレース・ケリーの長男アルベール2世と結婚したシャルレーヌ公妃は、ケリーの美貌を受け継ぐハリウッド女優顔負けの美しさでもひと際注目されていますが、シドニーオリンピック(五輪)にも出場した南アフリカ共和国出身の水泳選手という経歴を持っています。抜群のスタイルに金髪という正当派美女のシャルレーヌ公妃は、アルベール大公の女性問題に悩まされてきたことが伝えられていますが、今では水泳選手だった経験を生かして水の安全に焦点を当てた慈善活動に熱意を注ぐなど公私ともに注目される存在となっています。