ハリウッド直送便

戻ってきた映画 コロナ後最初に公開される作品は?

新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月中旬から劇場が閉鎖され、新作映画の撮影もストップしているハリウッドは、映画スタジオも劇場主も危機的状況に直面しています。

アメリカの感染者数は早期経済活動再開の裏で現在も増え続けており、このコロナ禍でいつ、どのように映画の撮影や劇場公開をスタートさせるのか、まだまだ問題は山積みですが、映画の都ハリウッドを擁するロサンゼルスでも撮影再開が認められるなど、着実に一歩一歩前進しています。

一部地域では映画館の再開がスタートしたもののロサンゼルスやニューヨークなど大都市では依然として営業再開は認められていませんが、大手映画チェーンAMCは7月15日再開を発表するなど映画業界は7月に照準を合わせて動きだしています。

劇場が再開されても、観客のマスク着用や販売する座席数を通常の4分の1ほどに減らすことなど感染予防のためのガイドラインが設けられており、コロナ前の状況に戻るには相当な時間がかかると想定されます。それでも、多くの映画ファンたちにとっては待ちに待った劇場で映画を観る機会がもうすぐ訪れることになります。

そこで注目されるのが、パンデミック後最初に公開されるのはどの作品になるのかということ。各スタジオとも夏以降の公開スケジュールの調整を行っていますが、現時点で判明しているこの夏に全米公開が予定されている映画を紹介します。

ラッセル・クロウ(10年11月撮影)
ラッセル・クロウ(10年11月撮影)

●「アンヒンジド」 7月10日公開予定

パンデミック後最初に公開される映画になると見られているのが、ラッセル・クロウ主演のスリラー「アンヒンジド」です。全米公開を9月から7月1日に2カ月前倒しすることを発表した後、最終的には7月10日の公開を目指しています。日本でも最近話題となっている「あおり運転」に遭遇してしまった女性を描いた作品で、クロウは狂気に満ちた運転手役を演じています。一発目となるこの作品は、劇場で手に汗握る体験ができると期待されています。

●「ムーラン」 7月24日公開予定

パンデミック後最初のメジャー大作となるのが、ディズニーの実写「ムーラン」です。劇場閉鎖によって3月下旬の公開から4ヶ月延期されての公開となりますが、劇場公開せずにオンライン配信の噂も出ていただけに、このまま公開までこぎつけるのかも注目です。中国の伝記をモチーフにした本作は、全米の映画興行の希望の光となるのか期待されています。

●「TENET テネット」  7月31日公開予定

クリストファー・ノーラン監督は、コロナ禍で苦しい劇場を自らの新作「TENET テネット」で救いたいと7月公開を断固として譲らなかったともいわれていますが、当初の公開予定を2週間延期したことで、パンデミック後最初のメジャー作品ではなくなりそうですが、話題性は十分。作品のあらすじなど詳細は明かされていませんが、「インセプション」(2010年)や「ダークナイト」シリーズなど革新的な作品を手掛けてきたノーラン監督の新作だけにこの夏の話題を独占しそうです。

●「ビル&テッド フェイス・ザ・ミュージック」 8月14日公開

キアヌ・リーブスとアレックス・ウィンター共演の人気コメディー「ビルとテッド」シリーズの29年ぶりとなる待望のシリーズ第3弾は、8月14日に公開を予定しています。ロックスターになることを夢見るウィンター演じるビルと、リーブス演じるテッドのコンビによるおバカな大冒険を描くコメディーは、コロナ禍のモヤモヤを笑いで吹き飛ばしてくれそうです。

●「ニュー・ミュータンツ」 8月28日公開予定

映画版「X-MEN」シリーズのスピンオフで初のホラー映画となる「ニュー・ミュータンツ」は、当初公開予定だった2018年4月からこれまで度々公開が延期されており、3年越しとなった4月公開もコロナの影響で再び延期されていましたが、5度目の正直でようやく公開にこぎつけました。謎の施設に集まった5人の若きミュータントを描いた本作は、アメコミファンだけでなくホラー的要素もあるので、より幅広い客層が楽しめる作品になりそうです。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

◆千歳香奈子(ちとせ・かなこ) 1972年札幌生まれ。92年に渡米。96年に日刊スポーツ新聞社アトランタ支局でアトランタ五輪取材をアシスタント。99年6月からロサンゼルスを拠点にハリウッドスターのインタビューや映画情報を取材中。

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