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松田龍平「愛情感じた」夕張市民の出迎え

鈴木直道夕張市長(左)と対談した松尾スズキ監督(中央)と松田龍平
鈴木直道夕張市長(左)と対談した松尾スズキ監督(中央)と松田龍平

 俳優松田龍平(31)主演映画「ジヌよさらば~かむろば村へ~」(松尾スズキ監督、4月4日公開)が、19日に北海道夕張市で開幕したゆうばり国際ファンタスティック映画祭でオープニング上映された。

 壇上では、松田、松尾監督、鈴木直道夕張市長の3人がトーク。同映画祭では、ゲストが夕張に到着すると、黄色いハンカチを手にした市民が「おかえり」と出迎えることが評判。松田は、そのことに感激した思いを語った。

 「黄色いハンカチを振ってくれるのは、歓迎されていると思うし、緊張もほぐれる。ありがたいですね。夕張の人たちの愛情を感じましたね。みんなで夕張を盛り上げようかな、という感じがありますね。何かのために自分を犠牲にするのではなく、楽しんでいることが映画祭のいいムードを作っている。それは本当に大切なこと。どんなに来る人を歓迎していても、自分が楽しまないと楽しくない。(出迎えのおばちゃんが)仮装したりして、自分から楽しんでいるのが伝わってくるからいいですよね」

 「ジヌよさらば~かむろば村へ~」は、松田演じる主人公タケが、お金アレルギーで銀行をリストラされ、1円も使わない自給自足と温かな人間交流を求め、100万円で農家の廃屋を買って過疎の村「かむろば村」へ引っ越し、労働力と食物の物々交換で生活を続ける物語。夕張市も07年に財政破綻しており、鈴木市長は、共感する思いを語った。

 「前の前の市長が映画が大好きで、財政が厳しいにもかかわらず『赤字も黒字もへったくれもない』ということで映画祭を始めました。そして財政が破綻したときも、故品田雄吉先生が『映画祭を絶やしてはいけない』とおっしゃってくださり。それでみんなで協力しながら今につながる。そうそうたる作品をゆうばりという街で上映してくれるのがありがたいですね」

 その上で、松尾監督が「何でこの作品がオープニング作品に選ばれたんですかね?」と聞くと、鈴木市長は「単純に面白い映画だということもありますが、夕張でこの映画を見ることで、考えさせられるものがあるんじゃないかと思います。(映画の舞台)かむろば村の設定が高齢者4割ということで、夕張市に似ているなと思いました」と語った。

 松田は31歳、鈴木市長は33歳と同年代ということもあり、松田は「市長は、まぶしいですね。笑顔がまぶしいです。片や我々は…。東京(都職員)から単身、乗り込んできた鈴木市長はリアルな(主人公)タケという感じ。市長の話を聞いてすごく面白かったですし、いい話を聞きました」と感心していた。

 一方、鈴木市長は、1円も使わずに生きることを宣言したタケが、寒村の中で電気も水道もガスも使わずに暮らそうとして、こごえて死にそうになるエピソードについて「あれ、夕張なら死ぬと思いますよ」と突っ込んだ。そして、「市役所も(夕方)4時50分くらいになると、暖房が切れてだんだん寒くなっていきます。仕事が終わらなくて、毎日土日もなく働いていたんですが、東京から来ていたんで、何も知らずにスーツ姿のままで働いていたんです。そうしたら(午後)11時くらいになるとえらい寒くて、パソコン、室内温度でもマイナス5~6度くらいになり、パソコンのエンターキーを押す指が痛かったですね」と振り返った。

 [2015年2月20日16時57分]









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