上方林家一門で4代目林家染丸(65)の弟子、林家菊丸(41)が5日、大阪市北区の上方落語協会会館で、襲名後初の独演会「第1回 三代目林家菊丸独演会~家の芸~」(11月8日、天満天神繁昌亭)を発表し、襲名後に「友達が減ったかも…」と悩み? を明かした。

 菊丸は昨年9月に襲名興行を行い、その後ほぼ1年かけて全国を回り、晴れて今回「菊丸としての第1歩」を踏みだそうと、独演会を決めた。

 「温故知新。古い芸と新しいネタを両方ともやりたかった」と言い、先代林家菊丸が残した4作のうち、最も知られていない「吉野狐」を自分流にアレンジして復活。芝居ばなし「大晦日浮かれの掛け取り」に加え、創作ネタ「眠れない男」の計3席を演じる。

 「襲名してから、以前よりも心理描写とか、細かいことに強くこだわるようになりました。(襲名ツアーが)終わっても、燃え尽きた感はまったくないですし、今までは『染弥改め菊丸』だったので、僕としては『林家菊丸としてやっとスタートを切れる』という気持ちの方が強いです」

 充実感に満ちあふれた笑顔で語ったが、一方では「最近、後輩からつきあいが悪くなったと言われます。明日の仕事考えたら(遊べない)」。落語会、寄席へ出演する際も、襲名以前より出番は遅くなり、レベルの高い芸が求められるの必然。それゆえ、緊張感から、遊び歩くことが減ったという。

 「昔は(午前)1時でも、2時でも、やったんですけど、今は(午後)11時で遅い! と思います。(襲名後は)友達は減ったかもしれませんね」と苦笑していた。